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腱鞘炎について
手をよく使う仕事をしている人に多い病気です。手首の親指側や、指の付け根の手のひら側に痛みがあるときは腱鞘炎の可能性が高いです。
指の運動には、指を伸ばす腱と曲げる腱が働いてます。一般には「すじ」と言った方がわかりやすいかもしれません。この腱の通
り道にはいくつかのトンネルがあって、腱の動きを助ける働きがあります。腱鞘とはこのトンネルのことをいいます。
指や手首を動かすと、腱がトンネル(腱鞘)の中をいったりきたりするわけです。そのため手首をよく使うとトンネルに炎症が起こりやすくなります。この状態を腱鞘炎といいます。
症状は、手を使っているときや仕事の後の痛みですが、最初は安静にしたりシップを貼ることでよくなります。病院に来られるのは痛みが出てから1ヵ月以上してもよくならない人が多いようです。
*治療法*
シップや痛み止めの飲み薬を処方しますが、注射のほうが効果があり、1回でよくなることも多いです。腱鞘の中に薬を注入します。注射をしても効果
が続かない場合は、手術となります。手術といっても、腱鞘を切開するだけなので、外来手術で10分から15分くらいで終了する簡単なものです。
*ばね指について*
ばね指とは、腱鞘炎が原因で指が伸びなくなった状態のことをいいます。特に、朝起きたときに指が曲がった状態で伸びにくく、無理に伸ばそうとすると引っかかりがとれるようにカクッと伸びたりします。比較的高齢者に多い病気です。腱鞘炎が慢性化して起きるので、様子をみるよりも手術をするのが一番確実に早く治ります。
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